竹内流の成立
竹内流は、天文元年(1532)に竹内中務大輔久盛(作州一ノ瀬城主)が編み出した武術です。
その流儀は、親(流祖)・子(二代目)・孫(三代目)の三代にわたって集大成しました。
竹内家(藤一郎家・藤十郎家)所蔵の『竹内系書古語伝』(以下、『古語伝』と略)から
三代の代表的な言い伝えを紹介しましょう。
*「中務大輔」=なかつかさだゆう
流祖 竹内中務大輔久盛
天文元年(1532)に竹内流を創始。このとき編み出された神伝捕手五ヶ条と武者搦は、秘伝として竹内家に伝わっています。
二代目 竹内常陸介久勝
20歳で必勝五ヶ条の技を会得し、23歳で諸国武者修行に出立、各地での真剣勝負を経て流儀を集大成しました。
三代目 竹内加賀介久吉
諸国武者修行によって兵法自在の奥義を極め、腰廻小具足をはじめとする流儀の完成に至りました。